これはクラスメイトだったこまっちゃんという友達に貸してもらった。
こまっちゃんは若干ジミヘンに似ていたが、あまり言うと調子乗ってムカつくので、本人の前では言わないようにしていた。
ちなみにこのギターはまだ家にある。
しかもこのギター、ガスコンロで焼かれた挙句にドラえもんシールまで貼られるというむごい仕打ちを受けている。犯人はもちろん俺だ。
俺が高校卒業してから使わなくなった時は、代わりに俺の弟が使っていたようで、久々に実家に帰ってみると、ドラえもんシールは剥がされ、代わりに「LSD」とか「DOOM」とか「カンニバルコープス」といったおどろおどろしい文字のステッカーで埋め尽くされていたのには驚いた。犯人はもちろん弟だ。
こういう経緯で、これから先、このギターをこまっちゃんに返すことはないだろう。というか返せない。
こまっちゃんすまん。
その次はギブソンのSG。
わが人生初のギブソンはまたもや借り物でしかもおもいっきりボロボロだった。
このギターは、俺が家出して大阪でバンド仲間3人と暮らしていた時にその同居人に貸りた。
彼のあだ名は「ボス」だった。それは俺ら2人が18歳だったのに対し、彼だけ23歳と年上だったからだ。
しかし、このボスが俺と同じO型を絵に描いたようなだらしない性格で、物の扱いにしても適当極まりなかった。
なので俺の初ギブソン初SGはネックは反り、弦高調整もままならない、凶暴な音しか出ない代物だった。
借り物なので修理なんて出す金ももったいないし、ボスはボスで「いや、パンクやし」とかよく分からないことを言うので、俺も仕方なくそのまま使っていた。
このギターはボスが家を出る時に返した。
MATA TUZUKU。
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