それはエピフォンのWILDKATだった。
これは完璧に一目ぼれだった。
やっぱりES-335のホロウボディが忘れられなかったのだろう。
しかしもう一度買いなおす金もないし、どうせならグレッチのテネシーとかが欲しかった。
しかしあれも高い。かと言って安めのBlack Penguinとかは嫌だし…
そんなことを思っていたら、三宮の石橋楽器でこのギターを見つけた。
このギターも音は良かったが、それは「生音」に限ってだった。
どうもアンプに繋いで歪ませると音が薄くなるというか迫力にかけるというか、
「おめえ電気通ってんのか?」みたいな感じだった。
しかしクリーントーンで弾く分には全然良かった。リバーブを軽めにかけるだけでチェットアトキンスみたいな音が出る。
何より見た目が良かったのでスタジオのあんちゃんには「激シブやな!」と好評だった。
だが、後日楽器屋に行った際に高校生らしき子が色も全く同じギターを持っていたので
「あれえ~?おかしいなあ」と思ったのも事実だ。
さあもうすぐ終わりだ。
今年の1月に仕事で東京に来たが、その時も上のWILDKATを持ってきた。
今現在やっているバンドのスタジオにもこのギターで入ったが、やっぱり自分の望んだ音が出ない。
次第にスタジオも苦痛になってきたので、これはいけないと思い、ギターを新たにすることにした。
いろいろ悩んだ末に買ったのはフェンダーのジャズマスターである。
しかもエルビスコステロモデル。
こういうと大抵は「コステロ好きなんですか?」と聞かれるが、1枚くらいしか聞いたことはない。
当然、嫌いではない。というかコステロ嫌いな人なんていないだろう。
とにかく今回はギブソンから離れてフェンダーを使いたかったのだ。
ただR&R、パンク好きの癖にテレキャスが嫌いな性分もあって、フェンダー買うならジャガーかジャズマスターと決めていた。
これを買うにあたって2,30本は試奏したと思ふ。
今まで勢いだけで買ってきた俺にとっては大した成長だ。
その際に思ったのは「何年も使えるような、柔軟性のあるギターを選ぼう」ということだった。
逆を言うと今まで使ってきたギターは癖があった分使い辛かったのだ。
その甲斐あって非常にこのギターは使いやすい。なんというかとてもいいのだ。
特にフェンダーツインリバーブとの相性は最高で、歪ませるとシャープかつソリッドで、ディレイのような空間系エフェクターをかけると実に奥行きのある音が出せる。
もちろん生音で弾いても設定に次第でジャズっぽい音も出せる。
このギターのおかげでこの年齢になってやっとサウンドをコントロールできてきたような気がせんでもない。
ただ弦高やオクターブ調整などは激ムズで、未だにわくわくさん的な人が隣にいてもらわないと不安な状態である。
そういう訳で長々と書いてきたが、俺のギター遍歴は以上である。
今のジャズマスターは相当金に困らない限りはずっと使う予定だ。
ここでいう「相当金に困る」というのは内臓売るか、ギター売るかのレベルを指すので、
今回こそは滅多なことでは手放さないつもりだ。
ちなみに上げたギターの画像はあくまでイメージである。実際に俺のギター画像ではない。
この硬い文体についても、いつもはこんな調子ではないので、どうしてこうなったのか自分でも謎である。
OWARI
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